【クロアチア】ドゥブロブニク観光1日モデルコース|子連れOK

アドリア海に面した港町・ドゥブロブニクは、クロアチアを代表する世界遺産都市です。

赤い屋根が広がる旧市街は「アドリア海の真珠」とも呼ばれ、街全体がまるで映画のセットのようです。おしゃれな街並みは、ジブリ映画「魔女の宅急便」の舞台モデルとも言われています。

ドゥブロブニクはコンパクトな都市なので、主要スポットを回るには丸1日あれば子連れでも無理なく観光できます
2日、3日と滞在できる場合は、綺麗なドゥブロブニクの海辺や島でリゾート気分を満喫したり、隣国のボスニア・ヘルツェゴビナまで日帰り観光を組み合わせるのもいいですよ。

今回は、6歳、4歳と1歳の子ども3人を連れて訪問した体験を元に、ドゥブロブニク観光1日モデルコースを紹介します。

目次

地図で見る「ドゥブロブニク(Dubrovnik)

メイン観光地となる旧市街はドゥブロブニク空港から、車で約40分の場所に位置しています。ドゥブロブニクには電車はなく、交通手段は車かバスを使います。

下記はドゥブロブニクの主なエリアです。

  • ドゥブロブニク旧市街:観光のメインとなる赤い屋根が広がる世界遺産の街
  • バビン・クック地区、ラパド地区:ホテルや民宿が多くあり、ビーチにも近くリゾート感のある新市街エリア
  • ロクルム島:旧市街の港から15分ほどで行ける自然の豊かな島

宿泊は新市街エリアがおすすめ

観光の拠点となる宿泊場所は、バビン・クック(Babin Kuk)地区かラパド(Lapad)地区で探すのがおすすめです。旧市街よりも一段高い丘の上に位置している、眺めがいいリゾート気分の味わえる宿泊場所がたくさんあります。

私たちはバビン・クック地区にある2LDKの民泊に3泊ステイしました。民泊はホテルよりも広くて安く、洗濯機やキッチンもあるので簡単な調理や洗濯もできるのでおすすめです。

バビン・クック地区とラパド地区の間あたりに大型スーパー(Tommy Hipermarket)もあったので、食料品の調達は大助かりしました。旧市街へも車で10~20分ほどで行け、近隣のビーチにも徒歩で行けました。

注意点として、バビン・クック地区やラパド地区は、海沿いから中心部にかけてかなり急な坂道となっており、階段も多い地形になっています。小さな子供連れで街中を散策する際は、ベビーカー移動は難しいので抱っこ紐がおすすめです。

バビン・クック地区

「ドゥブロブニク観光」1日モデルコース

旧市街エリア

ドゥブロブニク観光地の目玉である旧市街エリアは、ぐるっと外周を1周しても2kmほどのコンパクトな街ですので、半日あればじっくり見て回ることができます。

「ドゥブロブニク観光」1日モデルコース
AM
宿泊場所からバス・タクシーで移動→旧市街付近のバスターミナル到着→ピレ門より旧市街へ→城壁ウォークで絶景を満喫→ミンチェタ要塞から旧市街を見渡す→城壁を降りて旧市街を散策→旧市街内のレストランで昼食
PM
旧港エリアでキレイな海と魚を鑑賞→北側のブザ門より出てケーブルカー乗り場へ→スルジ山の展望台からアドリア海と旧市街を堪能

この工程で所用6時間ほどです。小さな子供連れだと、半日程度の活動でも体力的に厳しいかもしれません。その場合は、城壁ウォークケーブルカーからのスルジ山展望台は、どちらか一方でも良いと思います。

城壁ウォークは旧市街とアドリア海を見渡すキレイな写真が撮れるのでおすすめです。ただ、急な階段と日陰のない中を結構歩くので、当日の天候なども踏まえながらケーブルカーからのスルジ山展望台を選ぶのもありだと思います。

主要スポット紹介

旧市街の城壁ウォーク(City Walls Walk)

ドゥブロブニク観光のハイライト。

夏場は特に日差しが厳しいので、午前中の比較的涼しい時間帯に城壁ウォークを済ませておくのがおすすめです。(夏場は8時から城壁ウォークができます)

全長約2kmの石の回廊を歩けば、アドリア海とオレンジ色の屋根のコントラストが一望できます。旧市街と海を見下ろす絶景ポイントが続き、どこを切り取っても絵になる美しさです。

階段を登って城壁へ進むため、ベビーカーは使用できません。抱っこ紐や軽装で挑むのが◎。1周に約1〜1.5時間ほどかかりますが、無理せず途中の出口から降りることも可能です。ピレ門、プロチェ門、旧港エリアの3箇所に出入口&チケット売り場があります。

チケットはオンラインでも購入できます。料金は現地支払いと同じです。料金はお高めで、大人:40€、7~18歳:15€、6歳以下無料。12月、1月、2月のローシーズンは半額に値下がりします。

◼︎ドゥブロブニク城壁ウォーク公式サイト
https://shop.citywallsdubrovnik.hr/en

旧市街ストラドゥン通り(Stradun Street)

旧市街の中心ストリート。土産店やカフェが立ち並び、歩くだけで楽しいエリアです。

大理石の床が太陽に輝き、まるでヨーロッパ映画のワンシーンのような素敵な場所です。通りにはカフェやジェラート店が並び、休憩スポットも充実しています。

メイン通りからひとつ隣の路地に入ると、こじんまりした古い街並みが広がっています。
ここもクロアチア旧市街らしい風情のある小道や建物が撮影できておすすめです。

旧港エリア(Old Port)

ドゥブロブニク旧市街の東側に広がる旧港エリアは、アドリア海の風を感じながらゆったり過ごせるスポットです。

海沿いにはレストランやカフェが並び、新鮮なシーフードを味わえる絶景ランチスポットとしてもおすすめです。

ぶらりと散歩するだけでも気持ちよく、港からはロクルム島へのフェリーも発着しています。ベンチもあるので観光の合間に立ち寄って、海を眺めながら休憩するのにもぴったりのエリアです。

キレイな海にはたくさんの魚が泳いでいるのが見えて子供たちは大喜びでした☺️

柵のようなものはないので、子供が海に落ちてしまわないように目を離さないでください。

スルジ山展望台(Mount Srd Viewpoint)

旧市街のすぐ後ろにそびえるスルジ山は、ドゥブロブニク旧市街を見渡せる絶景スポット。ケーブルカーでわずか3分ほど登るだけで、アドリア海とオレンジ色の屋根が広がる街並みを一望できます。

ケーブルカーの料金は往復で大人30€、4~12歳子供8€と、ややお高めです。ケーブルカー乗り場でチケットが買えます。

ちなみに旧市街から乗り場に向かう途中の小売店兼チケット売り場でも買えるのですが、ここだと手数料2€がかかります。私たちは正規のチケット売り場と勘違いして購入してしまい、少し損してしまいました💦

ケーブルカーは片道購入(15€)もできるので、時間と体力のある方は徒歩で下山してもOK。ビューポイントがいくつかあり、展望台とは違った角度で旧市街とアドリア海を見渡せます。

+αで行けるおすすめスポット

ドゥブロブニク近郊には他にも魅力的なスポットがあるので、旧市街だけで物足りない方は訪れてみてはいかがでしょうか。

ロクルム島(Lokrum Island)

ドゥブロブニク旧港からフェリーで約15分、手軽に行ける離島がロクルム島です。自然が豊かで、海と森に包まれた静かな島は、街の喧騒から離れてリラックスしたい人にぴったりです。

島内には遊歩道や植物園、ビーチエリアがあり、子どもと一緒にピクニックや海遊びも楽しめます。カフェやレストランもあるので、半日かけてのんびり過ごすのもおすすめです。

フェリーは往復40€、30分おきに運行しています。

ドゥブロブニクのビーチ

バニェ・ビーチ

ドゥブロブニクには、透き通ったアドリア海のビーチが多数あります。

定番は、旧市街ピレ門のすぐ外にあるバニェ・ビーチ(Banje Beach)。旧市街と海を同時に眺められる絶景スポットで、浅瀬が多く子連れでも安心です。ビーチチェアやパラソルのレンタルもあり、カフェやシャワーも完備されています。

ただ、バニェ・ビーチは人気のため夏場のハイシーズンにはかなり混雑します。バビン・クック地区とラパド地区の間にあるウバラ・ラパド・ビーチ(Uvala Lapad Beach)は比較的空いているので、のんびり過ごしたい人にぴったりです。

ドゥブロブニクにあるビーチは、日本のような砂浜でなく小石の砂利浜が基本です。また、地図にビーチと表示されていても、海水浴ができる岩場を指していることもあります。怪我をしないように、水に濡れてもいいシューズを持参しましょう。

ラパド地区のウバラ・ラパド・ビーチ

ボスニア・ヘルツェゴビナ(Bosnia and Herzegovina)

ドゥブロブニクから車で約3時間、国境を越えて日帰りで訪問できるのがボスニア・ヘルツェゴビナの古都モスタルです。オスマン帝国時代の文化が色濃く残る街で、石造りの家々とコバルトブルーの川がつくる風景は、クロアチアとはまた違った魅力があります。

街のシンボルは世界遺産に登録されたスタリ・モスト(Stari Most)=古い橋です。16世紀に建てられた美しいアーチ橋で、今も地元の若者たちが橋の上から川へ飛び込む勇姿を見ることができます。

モスタルは、同じくボスニア・ヘルツェゴビナにある「クラビカの滝」とセットで日帰りバスツアーで行くのが一般的です。日本から旅行代理店で事前予約するほか、ドゥブロブニク現地に多数ある旅行代理店からもツアー申し込みできます。

その他のお役立ち情報

トイレは計画的な利用を

ドゥブロブニクの公衆トイレは欧州各国と同様に基本的に有料です。

旧市街エリアは下記2箇所にトイレがありますが、観光客の数に対してトイレの数が少なすぎて、女性用は大行列となっていました。また、有料にも関わらずトイレはかなり汚いです(2€ほど支払ってゲートを通ります。クレジットカードのタッチ決済対応)

レストランやカフェの利用時にトイレを済ませるなど計画的にトイレ休憩をとるようにした方が無難です。また、スルジ山展望台にあるトイレは無料な上に手入れが行き届いていてキレイでした。

配車アプリはBlotやUberが定番

ドゥブロブニクも欧州各国と同様に、配車アプリはBoltやUberの使用が定番になっています。流しのタクシーを捕まえることは困難ですので、アプリを準備しておきましょう。

電話番号やクレジットカードの登録が必要ですが、海外だと旅行simに切り替えていることでうまく番号認証ができなかったり、クレジットカードの不正利用チェックに引っかかることがあるので、日本にいる間に登録しておくことのが無難です。

現金は持たなくてOK

2025年現在、ドゥブロブニクの支払いはほぼすべてがクレジットカード対応しています。

宿泊、レストラン、バス、スーパーの買い物、配車アプリ、各種チケット、どれもクレジットカード1枚で済むのでユーロ紙幣は全く使いませんでした。

とはいえクレジットカードが使えなくなったり、失くしたりすると詰むので、私たちは予備を含めたクレジットカード4枚と少額の現金を夫婦別々に管理して旅行しました。

海外でクレジットカード決済すると、不正利用の疑いでロックをかけられ、その解除にSMSや電話番号認証が必要になるケースがあります。急にカードが利用できなくなった場合は、ロックされている可能性があるので落ち着いて対応しましょう。

欧州対応SIMは事前購入しておく

ヨーロッパ旅行では、現地でスムーズにネットを使えるかどうかが快適さの分かれ道。
空港でSIMを購入することもできますが、英語のやり取りが必要で、子連れ旅行などでは意外と手間がかかります。

おすすめは、日本で事前に「欧州対応SIM」または「eSIM」を購入しておくこと。Amazonなどで簡単に手に入り、設定も日本語ガイド付きで安心です。
「AIS」「Airalo」「Ubigi」などのブランドなら、EU全域で安定して通信でき、料金も数日間で1,000円前後とリーズナブル。

空港や観光地のフリーWi-Fiは混雑や接続不良が多いため、SIMを入れておくだけでストレスなく動けます。

終わりに

ドゥブロブニクは、街の規模が小さく、1日でも十分に満喫できます

城壁からの眺め、展望台からの絶景、海辺の海水浴…どれも家族みんなが楽しめる体験ばかりです。

ゆったりした時間の流れるドゥブロブニクの街で、特別な1日を過ごしてみてください。

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この記事を書いた人

旅ブログの「たびぷら」を運営中。
実体験をもとに、子供連れでも楽しめるモデルプランや旅のヒントを発信します。
次の旅を考えるときに、ふと立ち寄ってもらえる“道しるべ”のようなサイトを目指しています。

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