【スペイン】バルセロナ観光 子連れで楽しむ2日間モデルコース

バルセロナはスペインでも屈指の観光都市です。

世界遺産に登録されたガウディ建築や中世の雰囲気を残す旧市街など、多彩な魅力がぎゅっと詰まっています。

しかし、初めて訪れる人にとって悩ましいのは「主要スポットを効率よく回るには、何日くらい必要なの?」という点ではないでしょうか。特に小さな子供連れでの旅行なら、無理のないスケジュールで観光を楽しみたいことと思います。

今回は、6歳、4歳と1歳の子ども3人を連れて訪問した体験を元に、主要スポットをしっかり押さえたバルセロナ観光2日間モデルコースを紹介します。

目次

地図で見る「バルセロナ」の主要スポット

バルセロナの主要観光スポットは、市内中心部にコンパクトにまとまっているので、2日間でも効率よく巡ることができます。

  1. サグラダ・ファミリア:ガウディの代表作である大聖堂
  2. グエル公園:ガウディが設計した丘から街を一望できる展望台とモザイクアート
  3. グラシア通り:ガウディ建築のカサ・バトリョカサ・ミラが並ぶ高級ショッピング通り
  4. ゴシック地区:王の広場やブケリア市場など中世の街並みが残る旧市街

この中でも、是非とも訪れて欲しいのが、「サグラダ・ファミリア」「グエル公園」の2つです。バルセロナは、このメイン観光地2カ所を主軸にして旅行プランを作成するとよいと思います。

各観光スポットは1カ所あたり2−3時間ほど見ておけば、子供を連れてでもゆったりと見て回れます。

「バルセロナ観光」2日間モデルコース

1日目:サグラダファミリアと旧市街ゴシック地区を歩く
AM
市内散策しながら徒歩移動→サグラダ・ファミリア見学→宿泊場所に戻り昼休憩
PM

地下鉄や路線バスで移動→ゴシック地区旧市街を散策(サンタ・エウラリア大聖堂など)→ブケリア市場を見学→ゴシック地区の地中海レストランでパエリアディナー

2日目:グエル公園とガウディ建築をめぐる
AM
路線バスで移動→グエル公園散策→宿泊場所に戻り昼休憩
PM
徒歩移動→グラシア通りを散策(カサ・バトリョカサ・ミラ訪問)→スーパーで生ハムやワインを購入してお家ディナー

小さな子供連れだと体力が持たないので、私たちは午前観光の後に一度宿泊先に戻って昼休憩(昼食&シャワー、お昼寝)をしてから、再度観光に出かけるスタイルにしていました。

真夏のスペインは気温が30度を超え、日差しも強いので外を歩くだけでものすごく体力が奪われます。夏場だと9時近くまで明るいので、暑い昼間を避けて夕方から出かけても十分観光できます。

旅程の組み方のポイント

サグラダ・ファミリアとグエル公園は時間帯指定の事前予約が必要ですので、予約できた時間帯にあわせて旅程を組み立てるようにします。

特にサグラダ・ファミリアは2−3週間先まで予約が取れないという状況ですので、旅程が決まり次第にチケット予約をしましょう。グエル公園はそこまで予約困難ではありませんが、午前中の時間帯は前日には満席になるので、なるべく早めに予約したほうが無難です。

◼︎サグラダ・ファミリア公式サイト:https://sagradafamilia.org/en
◼︎グエル公園公式サイト:https://parkguell.barcelona/en

宿泊はバルセロナ市内中心部がおすすめ

バルセロナは観光地として人気が高いので、ホテルや民泊が豊富です。サグラダ・ファミリアやカサ・ミラなどの観光スポット周辺の、バルセロナ市内中心部で宿泊先を探すのがおすすめです。

私たちは5人で泊まれて、簡単な調理や洗濯もできて便利なので民泊を利用しました。(サグラダ・ファミリアとカサ・ミラの間あたりにある1LDKのアパートでした)

このあたりには、スーパーやレストランも多くあり、地下鉄や路線バスの駅も多くあるので移動にも便利です。バルセロナ国際空港から市内中心部までは約15km、タクシーで30分弱です。

主要スポットの解説

サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)

ガウディ建築の代表作のひとつであり、100年以上も未完成ながら世界的に有名な教会です。近年の技術進化に伴い、建築スピードが上がって2026年にとうとう完成予定となっています!

ガウディ広場のある東側が正面の「生誕のサファード」、反対の西側が「受難のサファード」となっています。(記事トップにあるサムネイル写真は「生誕のサファード」で、上の写真は反対側の「受難のサファード」です)

外観はもちろん、内部のステンドグラスから差し込む光も必見です。

チケットは必ずサグラダ・ファミリア公式サイトから事前予約しておきましょう。公式サイトから3ヶ月先までの日時を指定して予約できます。

◼︎サグラダ・ファミリア公式サイト:https://sagradafamilia.org/en

チケットは、①入場のみ、②入場+音声ガイド、③入場+塔に登る、④入場+塔に登る+音声ガイド、の4種類あります。子供は11歳まで無料ですが、6歳未満の子供は塔に登れないので、入場チケットを間違わないように注意しましょう。

西側から道路を挟んだところに遊具のある公園があり、子供達が気に入って小1時間ほど遊んでいました😅
サグラダ・ファミリアを眺めることのできる贅沢な公園です♪

グエル公園(Guell Park)

ガウディが設計した公園で、独創的な岩柱の回廊、カラフルなモザイクのトカゲ像や波打つベンチが有名です。展望台からはバルセロナの街並みを一望でき、写真スポットとしても人気があります。

市内から少し離れた丘の上にありますが、路線バスも通っているのでアクセスは容易です。

事前予約が必要なので忘れずに予約しておきましょう。7歳未満の子供は無料です。

◼︎グエル公園公式サイト:https://parkguell.barcelona/en

グエル公園の全体マップ

公園内は広々としていて、見どころもたくさんあるのでじっくり散策するとあっという間に2時間経ってしまうと思います。

園内は階段で移動する場所も多いので、小さな子供はベビーカーでなく抱っこ紐で移動する方が無難です。夏場は日陰も少なく非常に暑いので、暑さ対策をしっかりしていきましょう。

カサ・バトリョ(Casa Batllo)とカサ・ミラ(Casa Mila)

カサ・ミラ

グラシア通りにあるガウディ設計の2つの邸宅です。奇抜で幻想的な外観はまるでおとぎ話のようです。

中に入るには、なかなかいいお値段がします(どちらも大人29€)。
外観だけでも十分楽しめますので、グラシア通りをぶらりと散策するついでに見て回るのもおすすめです。

カサ・バトリョ

ゴシック地区(Barri Gotic)

ゴシック地区にあるサンタ・エウラリア大聖堂

中世ヨーロッパの街並みが残る旧市街エリアで、週末は多くの観光客や地元の人で賑わっています。細い路地を歩くと石畳の先に歴史的な建造物や小さな広場が現れ、散策だけでも楽しめます。

私たちが訪れたのは、子供が寝てしまう午後の時間帯だったのでベビーカーで行きました。ゴツゴツした石畳の道が多いのですが、さほど問題なく移動できます。

地中海レストランも多くあるので、このエリアで夕食を取るのもおすすめです。本場スペインの海鮮たっぷりのパエリアが美味しかったです♪

ブケリア市場(Mercat de la Boqueria)

ブケリア市場は、ゴシック地区に隣接する位置にあるバルセロナ最大の市場です。新鮮な果物、生ハム、魚介、スイーツなどが並び、気軽に食べ歩きできる人気スポットとなっています。

観光客向けにお値段はややお高めになっていますが、色鮮やかな市場は見て回るだけでも楽しめます。

市内移動は地下鉄や路線バスが便利

バルセロナ市内は、地下鉄や路線バスが張り巡らされており、本数も多いので市内移動に重宝します。ただし、ヨーロッパ全体に言えることですが、地下鉄など人の多い場所ではスリなどの軽犯罪は多いので、注意が必要です。

地下鉄にはエレベーターがない駅もあるので、ベビーカーやスーツケースを持った移動にはタクシーを利用した方が便利です。

地下鉄の乗車券は自動券売機で購入できます。何度も乗るようならT-casual(10回券)やT-familiar(8回券)がお得です。T-familiarは複数人で利用することができ、1枚を人数分の回数ピッと改札でかざして通るアナログ運用です。

路線バスはタッチ式決済のあるクレジットカードがあれば、乗車時にピッとかざすことで利用できます。T-casualやT-familiarカードがあれば、地下鉄と共用でバスにも使用できます。

4歳と1歳の子供達は地下鉄・路線バスともに無料でした。

配車アプリはBlotやUberが定番

バルセロナも欧州各国と同様に、配車アプリはBoltやUberの使用が定番になっています。流しのタクシーを捕まえることは困難ですので、アプリを準備しておきましょう。

電話番号やクレジットカードの登録が必要ですが、海外だと旅行simに切り替えていることでうまく番号認証ができなかったり、クレジットカードの不正利用チェックに引っかかることがあるので、日本にいる間に登録しておくことのが無難です。

私たちはバルセロナ市内の移動は地下鉄や路線バスを利用し、市内と空港の往復には配車アプリを利用しました。

スペインの美味しい「生ハム」はスーパーでお得に買えます!

スペインといえば生ハムが美味しいことで有名です。バルセロナ市内に数多くあるスーパーでは、絶妙に美味しい生ハムがリーズナブルに手に入るので重宝します。

お肉屋さんコーナーに生ハムやベーコンが塊肉で置いてあるので、食べたい種類を指さして何グラム買うかを店員さんに伝えればOK。その場でスライスして包んで値段シールを貼ってくれます。

塊肉から薄く切り落とした生ハムは、程よい塩味と脂のうまみがバランスしていて絶品です。スペインで食べた生ハムは、私が過去食べた中で文句なしに一番美味しかったです

数種類の生ハムを買い込んで、宿泊先でワインと一緒に楽しみました♪

訪問したら是非食べてみてください!

その他のお役立ち情報

日曜日は多くのレストランやスーパーが休業に

ヨーロッパでは、日曜日に多くの店舗やスーパーが休業します。

バルセロナは観光地のため、一部レストランやスーパーは営業していますが、閉まっている店舗も多いです。買い物は、土曜までに済ませておきましょう。

空港でのベビーカー受け取り場所に注意

バルセロナ・エル・プラット国際空港の到着ロビーでは、スーツケースとベビーカーの受け取り場所が離れていることがあります。

最初はスーツケースが流れてくるターンテーブル付近で待っていましたが、なかなかベビーカーが出てこず不安に…。

実際には、ベビーカーは別の大型荷物の受け取り口に運ばれていました。アナウンスも特にないため、見当たらない場合は空港職員に早めに確認するのがおすすめです。

現金は持たなくてOK

2025年現在、バルセロナ市内の支払いはほぼすべてがクレジットカード対応しています。

宿泊、レストラン、地下鉄・バス、スーパーの買い物、配車アプリ、サグラダ・ファミリアやグエル公園のチケット、どれもクレジットカード1枚で済むのでユーロ紙幣は全く使いませんでした。

とはいえクレジットカードが使えなくなったり、失くしたりすると詰むので、私たちは予備を含めたクレジットカード4枚と少額の現金を夫婦別々に管理して旅行しました。

海外でクレジットカード決済すると、不正利用の疑いでロックをかけられ、その解除にSMSや電話番号認証が必要になるケースがあります。急にカードが利用できなくなった場合は、ロックされている可能性があるので落ち着いて対応しましょう。

欧州対応SIMは事前購入しておく

ヨーロッパ旅行では、現地でスムーズにネットを使えるかどうかが快適さの分かれ道。
空港でSIMを購入することもできますが、英語のやり取りが必要で、子連れ旅行などでは意外と手間がかかります。

おすすめは、日本で事前に「欧州対応SIM」または「eSIM」を購入しておくこと。Amazonなどで簡単に手に入り、設定も日本語ガイド付きで安心です。
「AIS」「Airalo」「Ubigi」などのブランドなら、EU全域で安定して通信でき、料金も数日間で1,000円前後とリーズナブル。

空港や観光地のフリーWi-Fiは混雑や接続不良が多いため、SIMを入れておくだけでストレスなく動けます。

終わりに

2日間の旅程でも、バルセロナの魅力はしっかり感じられます。ガウディの独創的な建築、石畳の旧市街、美味しい生ハム、どれもこの街ならではの体験です。

時間が限られていても、少しの工夫で心に残る旅ができます。

次の旅のヒントに、ぜひこのプランを活用してみてくださいね。

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この記事を書いた人

旅ブログの「たびぷら」を運営中。
実体験をもとに、子供連れでも楽しめるモデルプランや旅のヒントを発信します。
次の旅を考えるときに、ふと立ち寄ってもらえる“道しるべ”のようなサイトを目指しています。

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